私の背景:全編

 ちょっと長くなるので全編後編で書いて行きます!全編は産まれてから(笑)メキシコに初めて到着するまでです。

文化の狭間で成長した子供時代

私カメ子は俗にいう「日英ハーフ」です。(ハーフという言葉は分かりやすいのはいいのですが私としてはあまり使うのは好きではないです。それについては別の記事でまた説明しようと思います。)父が日本人、母はアメリカ人。アメリカ生まれですが、幼稚園以降は日本で育っています。

高校までは日本ですが、特にインターナショナルスクールなどに行った訳ではなく日本の学校です。「私はみんなと違う、普通じゃない」ということから外見などにコンプレックスをもったり、逆に英語が得意などの利点もあったりの子供時代でした。今振り返ると、外国人として日本に住んでいる母の視点からも物を見る事ができたため、「日本で普通の事はそんなに普通じゃない、おかしな事もたくさんある」そして「日本の外にも世界があって、違う風に生きてる人がいる」という事が自然に分かっていたと思います。例えば、友達のお母さんが「うちの子は馬鹿だから〜」「カメ子ちゃんはうちの子より頭良いから〜」なんて言ったりすると、「そんなこと言っちゃダメ!◯◯さんの子供は馬鹿じゃないよ!」などと言い返したり。みんな普通にそんなこというのに、「それは日本人だけ!おかしいし間違っている」といつも言っていました。普通を普通で受け入れない様に育ててくれた両親には感謝しています。

性格は控えめだけどいつも「ちょっと変わった子」でした。動植物を始め虫も大好きで、どこでも木に登ってたり、外国作家のファンタシーを読むのが好きで、はまると食事もお風呂も忘れて読みふけっていたりしました。

ちなみに「かめ」が私のシンボルみたいになっているのは子供の頃からです。家でかめを飼っていたことからかめが大好きでいつもかめばっかり書いていました。のんきもので自分のペースで行くのが好きなあたりは実際かめに似ているかもしれない。。。

 

アメリカでヒッピー学生時代

大学は、日本を出てみたいと前から思っていたので、留学という形ではなく、直接アメリカの大学に入学しました。それも、標準的な大学ではなく、自然に囲まれたキャンパスで少人数制、そしていわゆる「ヒッピー」な学生が集まるような学校でした。私の育った日本とは正反対の世界で、特に1年目はカルチャーショックでなかなか周りになじめずにいました。アメリカのテレビやポップカルチャー全く分からないし、周りの人がとても活発で社交的に見えて自分と比べてしまったり、試験も成績もない授業に戸惑ったり。

この頃から人類学に興味が湧き始め、どこか原住民の文化が体験できるところを探していました。2年目の始めにそのきっかけでスペイン語の先生に出会い、彼女に背を押されて初めて、メキシコのユカタン半島に向かう事になるのでした。

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大学のあるメイン州。カナダっぽいですがカナダじゃないです。自然に囲まれたキャンパスでした。

 

ユカタンに恋をする

ユカタンはかつてマヤ文明が栄えた場所。今でもたくさんのマヤ人が住んでいて、マヤ語も多くの人に話されています。スペイン語の先生はここの出身で、毎年生徒を連れて三ヶ月間でスペイン語をマスターするプログラムを行っていたのです。スペイン語といえばオラとタコスくらいしか分からなかった私も、ユカタンを去る頃にはコミュニケーションには困らないくらいになっていました。しかし、言語の習得と共に、この経験からユカタンに恋をしてしまった私。あくせくしているアメリカの大学生活とは正反対に、ゆったりした時間が流れるユカタン。何かを成し遂げようと必死になる代わりに、人生を楽しんで生きる事と家族と過ごす事を大切にするユカタン人。そこにいることで、自分までもっと寛容で、温かい人間になれたような気がしました。「人と話すのが苦手」「たくさん人がいる場所が苦手」「自分に注目が集まるのが苦手」そんな苦手が、「もっとたくさんの人に会いたい」「色んな人と話して彼らについて知りたい」「自分の事ももっと知って欲しい」という気持ちに次第に負けて行く。まるで違う人に生まれ変わったような感じ。

大好きなユカタンに、また戻りたい、絶対戻る、そう約束してアメリカの大学にもどるのですが、言語を学び新しい文化を知る、この体験を通してついた自信は、この後の大学生活でも大いに助けになりました。

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のんびりした時間の流れるユカタンでの日々。犬も日差しを避けて休憩。

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お祭りに着飾った人たち。色とりどり。

 

 

そんな先生の学校はこちらです。(宣伝で失礼します。)

www.picy.org.mx

 

後編に続く。。。